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For Sale!
と行きたいんだけれど・・・
by MOMOTOMBO (1997年掲載)
バイオリンならストラディヴァリウス、切手ならブラック・ペニー。稀少だったり年代物だったりすると、目の玉が飛び出るような価値が出ますよね。であるなら、キューバを今なお現役で走る1940−50年代のアメ車はどうなんでしょう?

キューバでは確かに驚異の保存状態でそれらのアメ車が現役を務めています。この事実は日本のメディアでもかなり紹介されるているでしょうから、ご存知の方も多いのではないかと思います。ですので、何故そんな状況が在るのか・・・という視点での解説は割愛させて頂くことにします。

ところで、アメ車メーカーや、そのディーラー達がヌカ喜びするといけないので先に釘を刺しておきますと、この事実はイコール=MADE IN U.S.A.の優秀さを証明する事にはなりません。マルレンが「キューバ人は偉大な発明家」の中で記しているように、これはラテンの血を引くのに何故か手先が器用で、想像力に富み、何でも自ら改良/開発してしまうキューバ人だからこそ可能なのであって、やはり普通だったらとっくの昔にスクラップになって然るべき代物なわけです。

嘘だと思う人はボンネットを開けて覗いて見ましょう。エア・フィルタの容器からフィルター・キャップまで、ほとんどのパーツが自家製だったりします。時にはファンのプロペラが椰子の実で出来ていたり・・・でも、それは決して粗末なものではなく、姿も形も仕様も完璧なまでのプロペラで、素材が椰子の実と言われるまでは分からないほど精巧に出来ているのです。

さて、もしそんなアンティックなアメ車が日本人やドイツ人、そしてアメリカ人などの眼にとまったらどうなるでしょう?さすが商業主義!即座に「持って帰って売ったら儲かるだろうなぁ」と思うでしょう。しかし、これまた釘を刺しておかねばなりません。そう簡単には行かないのです。

まず、そんなアメ車のオーナー達に売る気などさらさら無い・・・という場合が多いからです。何故ならキューバは北の大国の経済封鎖の影響で、万年ガソリン不足、また、車両不足なもので、いくらお金を積まれても足を奪われては何もならないという面があるからです。ただ全く可能性がないわけではなく「売る気はないけど、君のニッサンかトヨタとなら交換してもいいよ」というオーナーは極めて多かったりする・・・

しかし、問題はキューバ政府が「その価値」に気付いているフシがあり、或いは「世界のマーケットで、それがいかほどになるか」を掌握しているフシがあるという事です。ですので、例えオーナーが売却を承知し商談が成立したとしても、税関でストップがかかる可能性は極めて高いという事を知っておいた方がいいでしょう。そういえば買ったのはいいけど持ち出せずに喘いでいる某ヨーロッパ人に逢った事があるなぁ(笑)。

ですので、どうしても欲しい!という方は、CUBALSE のオフィスで十分相談し、完璧な書類を作成してからにした方がよろしいかと思われます。

さて、ここはそんな欲をかいたコーナーではないので、そのクラッシック・カーの美しさだけを堪能する事にしましょう。ただ、それだけでは面白くないので、オーナーに対して行なったいくつかの質問の回答を同時掲載してみました。

質問内容: 1. 車名と年式 2.オーナー名とそのコメント 3.米ドル換算で「どのくらいの価値」があると思うか

車名と年式

オーナーから一言

自己評価額 保存状態

CHEVROLET 1955 Deluxe

Roque R. Suarez
妙な話だなぁ。こんなクルマが好きなの?なら、君の持ってる日本車と交換しようよ。でも先ずそれをハバナまで持ってきてね。それから話そう。

US$4,000.- AAA

CHEVLORET 1953 BELAIR

Martin Ramirez
このオーナーは面白い人物だった。「何!例え100万ドル積まれたって絶対に売らんぞ!このクルマは俺の人生そのものなんだ。絶対商談には応じないからな!分かった?」売ってくれなどと一言も言ってないんだけど・・・
100万ドルでも不可 AAA

CADIRAC 1956

Jorge Carbonel
いいクルマだろ?ただね、あんまりガソリン喰うんで、エンジンは日本の日野自動車のものに積み変えているけどね。
US$5,000.- AAA

CHEVROLET 1948

Victor and Victorito
ドイツ人がこのクルマに首っ丈になってね。どうしても欲しいから1万2千ドルで売ってくれって言うんだ。でも売る気はないね。だって、そいつ誰かのエージェントみたいだったから、実際は10倍ぐらいで売る気ななんじゃない?だから、そんな端金で売れないよ。わ、わはは
US$12,000.- AAA
CHEVROLET 1956
David Alcala
この素晴らしいクルマには大満足だね。素晴らしいフォームだろ。勿論売る気はないね。
US$5,000.- AAA

PLYMOUTH 1950

F. Hernandez
わははははは。こんなのが好きだって言うの?わははははは。お前さんのクルマと取り替えてやるよ。わはははは。とぼけた話だぜ!
US$2,500.- A

PLYMOUTH 1950

Osualdo I. Molina
このクルマに価値があるっていうの?本当かい?信じられないねぇ。でも、何でもいいからもっと新しいのと取り替えるってのなら、話に乗ってもいいよ。
US$1,500.- A

PONTIAC 1950

Jesus M.Cuevas
絶対に売らない。取り替えるのなら別だけどね。
US$6,000.- A

CHEVLORET 1952

Carmen Flores
この52年型シボレーが私大好きなの。私は音楽家なんだけどシアターに行く時はいつもこのクルマで行くのよ。
US$15,000.- A

CHEVLORET 1948

Carlos Borrego
クラッシックだろ?でも可愛いんだよな!ただ問題はドえらくガソリンを喰うんだよ。だからもっと燃費のいい小型のフィアットなんかが欲しいんだよね。
US$3,000.- B

CHEVLORET 1956

Hector Torralbas
このエンジン音聴いてみなよ!これこそエンジン、これこそクルマなんだよ。俺は小さいクルマとか燃費云々って興味はないなぁ。
US$4,000.- B

DODGE 1956

Carlos D. Pons
LADAと取り替えたいね。とにかくガソリンを喰いまくるんで閉口してるんだ。
US$2,000.- B

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